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台湾のアーティスト集団、奥能登国際芸術祭に参加

  • 日付:2023-10-02
台湾のアーティスト集団、奥能登国際芸術祭に参加

アートディレクターの北川フラム氏が総合ディレクターを務める奥能登国際芸術祭が、9月23日から石川県珠洲市で開催されています。台北駐日経済文化代表処台湾文化センターは北川氏の協力の下、台湾の著名アーティスト集団であるラグジュアリー・ロジコ(豪華朗機工)を招致。作品「家のささやき(Home Whispering)」が、日本の渚百選に選定されている珠洲市鉢ヶ崎海岸で展示されています。同作品は、この芸術祭の最も注目される作品の一つとなっています。

 

奥能登国際芸術祭は、北川フラム氏が新型コロナウイルスによる行動制限緩和後、初めて手掛ける芸術祭です。ラグジュアリー・ロジコのメンバーである張耿華、林昆穎、陳乂の各氏が9月初頭、日本を訪れて作品を設置。世界各地から参加した多くのアーティストと共に開幕式に出席しました。

 

ラグジュアリー・ロジコによりますと、「家のささやき」は現地で集めた屋根瓦520枚でできています。珠洲市の家屋によく使われている瓦を素材としたのは、瓦が家の象徴だから。しかし、人口流出や産業衰退で、現地の瓦工場は消えつつあります。今回、芸術祭の主催団体の協力の下、現地の方々から予備瓦や廃棄瓦を収集。皆がこの作品のためにまた家に集まる象徴とし、アートという方法で、現地に新たな希望やシンボルをもたらしたいと語りました。

 

奥能登国際芸術祭は3年に1度、珠洲市で開催されるトリエンナーレです。「最涯(さいはて)の芸術祭、美術の最先端」をコンセプトに、芸術祭による地方創生を目指します。今年で第3回を迎え、14の国と地域から59組のアーティストが参加。今までで最多の作品が集まりました。全ての作品が、現地の文化と結び付いた創作で、北川フラム氏の演出する一貫したスタイルにかなったものとなっています。