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故宮博物院で16世紀の文化交流に関する特別展 日本の美術館の収蔵品も

  • 日付:2023-12-04
地理学者、アブラハム・オルテリウスが製作した太平洋の地図のレプリカ

国立故宮博物院北部院区(台北市)で11月23日、特別展「境界を超えて―海から見た16世紀の東西文化交流」が始まりました。展示品の中には大阪市立東洋陶磁美術館の収蔵品も含まれています。

 

この日開かれた開会式に出席した陳建仁行政院長(首相)は、来年オランダ東インド会社が南部・台南にゼーランディア城(安平古堡)を建設し、都市が発展してから400年に当たることに言及。「当時の人々が海上を往来していた形跡を感じられ、大航海時代における台湾の地位と役割を探しながら経験や知恵をくみ取ることができる」とあいさつしました。

 

展示されている169件のうち78件は国内外12カ所の博物館などから出品されました。東洋陶磁美術館は「染付 人物文 瓢形瓶」など7件を出品しました。故宮の余佩瑾副院長は、今回の協力の成果は故宮がより開かれたミュージアムの実現に向けて歩んでいることの表れだとし、特別展のテーマに合わせて「交流」の観点から航海の物語を伝えると話しました。

 

来年2月18日まで。現在知られているものとしては最初に太平洋が描かれたとされる、地理学者、アブラハム・オルテリウス製作の地図や宣教師、マテオ・リッチが手掛けた世界地図「坤輿万国全図」のレプリカなども展示されています。