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日本時代の宿舎を再利用した「水交社文化園区」、世界最優秀建築賞で銀賞

  • 日付:2022-06-16
日本時代の宿舎を再利用した「水交社文化園区」、世界最優秀建築賞で銀賞

日本統治時代に建設された宿舎群を再利用した南部・台南市の文化施設「水交社文化園区」が世界不動産連盟(FIABCI、本部パリ)の「世界最優秀建築賞」で文化資産部門の銀賞に輝きました。市文化資産管理処が6月16日、明らかにしました。


同施設があるのは日本時代、台南海軍航空隊の隊員やその家族が暮らしたエリアです。戦後は航空委員会(現国防部空軍司令部)に接収されて443聯隊の基地となった後、官舎が相次いで建設され、中国から台湾に移り住んだ軍人やその家族が暮らす「眷村」が形成されました。


2004年には「旧水交社宿舍群・文化景観」の名称で市の古跡に登録され、20年には中華民国景観学会主催の「台湾景観大賞」、21年には中華民国不動産協進会による「国家卓越建設賞」にそれぞれ輝きました。施設内には飲食店やブライダル店などが入っている他、今年1月には自治体が運営を手掛ける書店「敝墟書店」がオープンしました。19年末の開業以来の来場者数は延べ52万人を突破しています。


(写真は台南市政府文化局提供)