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伝統の入れ墨を刻んだパイワン族の女性が死去 文化相、文化伝承に謝意

  • 日付:2022-06-15
伝統の入れ墨を刻んだパイワン族の女性が死去 文化相、文化伝承に謝意

台湾原住民(先住民)パイワン族の伝統的な入れ墨「手紋」を施していた湯瑞葉さんが6月13日、死去しました。李永得文化部長(文化相)は、文化の保存と伝承に生涯尽力したとして湯さんに感謝の意を示しました。

文化部(文化省)が14日に発表した報道資料によれば、湯さんは日本統治時代の1929年生まれです。昨年8月、屏東県政府から、「来義郷のパイワン族に伝わる伝統手紋文化」の保持者の一人に登録されました。

手紋はパイワン族の伝統的な社会階級を表したもので、集落の同意を経た後、身分に応じた模様を手の甲や手首に入れます。手紋を施した女性本人だけでなく、家族や集落にとっても重要なものです。身分や責任、栄光を表すほか、国家の領域や集落の人々、社会制度を象徴し、パイワン族の文化において重要な印だとされています。

来義郷と泰武郷の伝統手紋文化保持者として県に登録されているのは現在7人です。地域性と特異性があり、文化伝承の価値と意義を持つとして、文化部は今年1月、県文化資産保護所が実施する手紋の保存事業を承認しました。