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台湾原住民タオ族の子役、ふんどし姿で東京国際映画祭レッドカーペットに登場

  • 日付:2018-10-31
台湾原住民タオ族の子役、ふんどし姿で東京国際映画祭レッドカーペットに登場

31回東京国際映画祭が10月25日、東京都内で開幕しました。六本木ヒルズアリーナに設置されたレッドカーペットには、台湾映画「海だけが知っている」(只有大海知道)のツイ・ヨンフイ(崔永徽)監督と台湾原住民(先住民)タオ族の子役、ジョン・ジアジュン(鍾家駿)さんらが登場しました。タオ族出身者が同映画祭のレッドカーペットを歩いたのは初めてです。伝統衣装のふんどしにベストといういでたちのジョンさんは堂々と戦士の身振りを披露し、注目を集めました。前方を歩いていた俳優の福士蒼汰さんもその目を引く姿に何度も振り返り「すごい」と親指を立てていました。

 

台湾映画として「アジアの未来」部門に唯一出品された「海だけ~」は、美しい海に囲まれた台湾東部の離島・蘭嶼の小学校の子どもたちが、新任教師と共に先住民児童伝統舞踊コンクールへの出場を目指して奮闘する物語です。これまでドキュメンタリーを手掛けてきたツイ監督の初の長編フィクション作品で、主演の教師を除く全ての役は、ジョンくんを含め、島内に暮らすタオ族の人々が演じています。

 

配給会社の海鵬影業によると、ジョンさんと祖母役のリー・フォンイン(李鳳英)さんは衣装の手作り作業など出発準備を1カ月前には終わらせていたそうです。21日に台東から列車で国際空港のある北部に向かう予定でしたが、当日北東部・宜蘭で発生した特急列車の脱線事故によって延期を余儀なくされ、レッドカーペット当日の午前中にようやく東京に到着したということです。