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台中州庁格上げ 台湾の国定古跡105カ所に

  • 日付:2019-04-25
台中州庁格上げ 台湾の国定古跡105カ所に

日本統治時代に建設された中部・台中市の官公庁舎「台中州庁」が市定古跡から国定古跡に格上げされたことが4月25日、文化部(文化省)によって発表されました。文化部文化資産局の施国隆局長は同26日、庁舎前で同市政府文化局の張大春局長に認定証書を手渡しました。張局長は、今後建物の修復や周辺の整備を進めるとし、より多くの観光客に台中を訪れてもらいたいと期待を寄せました。


市によると、台中州庁は1912年に着工し、翌年に第1期工事が完了。その後4度にわたる増改築を経て1934年に現在の姿になりました。当時の台湾に設けられた5大州庁(台北、新竹、台中、台南、高雄)の一つで、台北州庁(現監察院)、台南州庁(現台湾文学館)を手掛けた森山松之助が設計しました。戦後は台中市政府として使われ、2006年に市の古跡に登録されました。


文化部と市は、この建物を近隣の旧台中市議会とともに修復し、「国立台湾美術館台中州庁園区」として整備するプロジェクトを進めています。修復工事は今年7~9月に一部で開始されるものの、建物内には現在、同市の環境保護局と都市発展局が入居していることから、入居中の部署が移転を予定する来年3月以降を待って、本格的に行われる見通しです。2021年末の完成を目指します。


› 台中州庁