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国家人権博物館、国際人権博物館連盟アジア太平洋支部を設置

  • 日付:2019-09-03
国家人権博物館、国際人権博物館連盟アジア太平洋支部を設置

人権問題に取り組む世界各地の博物館が加盟する「国際人権博物館連盟」(FIHRM)のアジア太平洋支部が3日、国家人権博物館(新北市)に設置されました。京都で開催中の第25回国際博物館会議(ICOM)世界大会の会場で、同連盟のデビッド・フレミング会長によって正式に発表されました。文化部の鄭麗君部長(文化相)は祝賀メッセージを寄せ、台湾がアジアの人権の灯台となるよう期待を寄せました。


同連盟が支部を開設するのは、2017年のラテンアメリカ支部に続き2カ所目となります。フレミング会長は、2年前にアジア太平洋支部の設立を決めていたと明かし、台湾は人権の取り組みが国際的に優れていたことから、国家人権博物館への設置は最適な選択肢だったと説明しました。また、支部開設によってアジア太平洋地域で人権に関する議論が活発化するよう願いを語りました。


アジア太平洋支部では台湾の人権に関わる取り組みを推進し、台湾と世界の人権博物館や組織を結びつける場としての役割を担います。国家人権博物館の陳俊宏館長は中央社の取材に対し、アジアの人権関連の各博物館や記念館と連携し、人権を主体とした文化の道筋を共同で形成していきたいと意欲を示しました。


国家人権博物館は戦後の権威主義体制下で行われた人権侵害に関する史料や文物の保存、研究、展示などに取り組む文化部(文化省)所管の機関です。昨年5月に設立され、北部・新北市新店に「白色テロ景美記念園区」、東部の離島・緑島に「白色テロ緑島記念園区」を開園しています。