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台湾映画業界、一丸となって国産作品を応援へ 「飛翔大聯盟」設立

  • 日付:2020-07-14
台湾映画業界、一丸となって国産作品を応援へ 「飛翔大聯盟」設立

台湾映画を後押ししようと、台湾の映画館や配給会社、制作会社などが手を組み、「台湾映画飛翔大聯盟」(台湾電影起飛大聯盟)を立ち上げました。7月14日、大聯盟の決起会が台北市内で開かれ、大聯盟のプロジェクトに呼応する台湾映画22作品のプロデューサーや監督、出演者ら40人余りが出席し、設立を盛り上げました。

文化部(文化省)の鄭麗君部長(当時)は今年5月、新型コロナウイルスの影響で国産映画の公開が相次いで延期される中、国産映画の上映に関して業界各社が協議できる枠組みを立ち上げる方針を表明。上映本数に占める国産映画の割合を3年以内に20%に高める目標を示しました。

文化部影視及流行音楽産業局が公表している2019年の映画市場統計によれば、昨年台湾で商業上映された作品計827本のうち、国産映画は77本で、シェアは9.3%にとどまっています。大聯盟は同局の支援によって設立されました。

大聯盟に参加するのは威秀影城や国賓影城、秀泰影城、新光影城などの映画館のほか、牽猴子整合行銷や華影国際影芸、双喜電影発行、海鵬影業などの配給会社、一顆星工作室や氧気電影などの映像制作会社です。

大聯盟は設立とともに、台湾映画の上映を後押しするプロジェクトを始動させました。大聯盟に参加する映画館では来年4月まで、新作の台湾映画が毎月4~5本上映されます。プロジェクトに呼応する作品は、「打噴嚏」(7月15日公開)や「怪胎」(8月7日公開)、「逃出立法院」(同14日公開)、「君の心に刻んだ名前」(刻在你心底的名字、9月30日公開)、「親愛的房客」(10月23日公開)など下半期以降に公開予定の22作品に上っています。

映画館チェーン大手、威秀影城の呉明憲董事長(会長)は、大聯盟を通じて映画館と映画会社が一つになることで、作品の上映時期を話し合えるだけでなく、宣伝面での連携も可能になると設立の意義をアピールしました。呉氏によれば、台湾の映画産業が大規模に連携するのは初めてだといいます。