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木れんがを使った日本時代建設の民家、台北市の古跡に登録

  • 日付:2022-01-12
木れんがを使った日本時代建設の民家、台北市の古跡に登録

台北市臨沂街に残る日本統治時代に建設された日本式民家が1月11日までに同市の古跡に指定されました。市文化局によりますと、木れんがが使われ、当時としては珍しい建物だということです。

文化局の調べによれば、建物は1938(昭和13)年に民家として建設され、その後中央銀行によって管理されました。一時は宿舎として使用されました。

屋根は過去の修繕でトタンに変更されたものの、玄関や座敷、次間などは本来の姿が保たれているほか、戸袋や収納、丸窓などは当時のまま残されています。また床柱や違い棚、欄間は本来の建物の特徴を留めています。

有識者らの調査で文化資産としての価値があると認められ、その後開かれた市の文化資産審議委員会で出席者の過半数の賛同を得て市定古跡への登録が決まりました。

文化資産委員の一人は、民家でありながら官舎のような大きな庭があることや、昭和初期の建物にもかかわらず、建物正面部がすでに鉄筋コンクリート造りになっていることを指摘。当時としては非常に新しい様式の洋風の外観だったと説明しました。

文化局の田瑋副局長は、市が進める「古建築文化運動」プロジェクトを通じて同建物を修復、再利用する方針を示しました。

(台北市の古跡に指定された臨沂街の民家=同市文化局提供)