メインのコンテンツブロックにジャンプします

台湾布袋戯が日本の小劇場聖地に 台北木偶劇団が日本巡回公演

  • 日付:2023-08-17
台湾布袋戯が日本の小劇場聖地に 台北木偶劇団が日本巡回公演

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの協力により、台湾の伝統人形劇である布袋戯(ポテヒ)の劇団「台北木偶劇団」が8月7日、下北沢の本多劇場グループで、北管布袋戯の演目「劈山救母(へきさんきゅうぼ)」を上演しました。台湾の伝統芸能劇団としては初めて、日本の小劇場の聖地とされる本多劇場グループで公演し、本多劇場にとっても設立以来初の海外劇団による公演となりました。劇場は日本の演劇ファンで満員となり、喝采に包まれました。


台北木偶劇団は昨年、初めて日本で公演を行っており、台湾文化センターはこれを機に同劇団との協力により台湾布袋戯の特別展を開催。毎日新聞夕刊一面に取り上げられました。台湾文化センターは、台湾のパフォーマンスグループによる日本市場開拓を引き続き支援するため、長野県飯田市で開催される日本最大の人形劇の祭典である「いいだ人形劇フェスタ」および、日本の小劇場の聖地である下北沢の本多劇場に協力を持ち掛け、今年の台北木偶劇団の日本巡回公演が実現しました。


台北木偶劇団は3日に開幕した、いいだ人形劇フェスタで、江戸糸操り人形劇団「結城座」とのコラボレーションによる「劈山救母」を上演。地元飯田のテレビ局は生中継で、劇団員による布袋戯の紹介を放送しました。また、7日の本多劇場グループでの公演にも、日本の観客が詰めかけました。


台北木偶劇団の林永志団長は、同劇団が今年、結城座とのコラボレーションでいいだ人形劇フェスタに参加したこと、本多劇場グループで公演したことについて、台湾の国際交流を継続するだけでなく、伝統的な布袋戯の国際展開にもなると指摘。台北木偶劇団の巡回公演により、日本で布袋戯が注目されているとして、同劇団は現在、日本の団体と今後の交流協力計画について話し合いを進めていると述べました。さらには来年、欧州での巡回公演も計画していると明らかにしました。