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台湾初のユダヤ教寺院と博物館

  • 日付:2022-06-27
台湾初のユダヤ教寺院と博物館

ユダヤと台湾との文化交流を目的とする薛智偉坣娜猶台文化交流協会(Jeffrey D. Schwartz and NaTang Jewish Taiwan Cultural Association、JTCA)が台湾に設立したユダヤ教寺院と芸術文化博物館を備える「薛智偉猶太社区中心(The Jeffrey D. Schwartz Jewish Community Center、JCC)」が2021年にオープンしました。台湾では初となる常設のユダヤ人コミュニティー会館です。

JCCの本体施設は台北市にあり、敷地面積は2万2500平方フィート(約2100平方メートル)。施設は、ユダヤ教寺院や洗礼堂、コーシャ(ユダヤ教の戒律に従った食事)ラボ、宴会場、食堂、幼稚園、大人向けの教室、図書館、大講堂と主要なものが一通りそろっています。

JTCAは、貿易会社の四星集団(Fourstar Group)の創業者で董事長(会長)を務める台湾在住のユダヤ人、Jeffrey D. Schwartz(中国語名・薛智偉)氏と、その妻で有名歌手の坣娜氏が共同で設立した非営利団体。在台ユダヤ人および台湾と、海外のユダヤ人コミュニティーとの懸け橋や交流プラットフォームを築き、ユダヤの歴史や芸術、文化教育、宗教について台湾での理解を広める場所を作り、台湾とイスラエルの交流と友好の増進に努めています。

ユダヤの芸術と文化発揚のため、薛智偉氏はJCC内に「ユダヤ芸文博物館」を設置し、長年にわたって世界各地から収集してきた珍しいユダヤの文物と芸術品を展示しています。中には、17世紀、18世紀にまで歴史をさかのぼる品があるほか、所蔵品は現代のものにもわたり、ユダヤ芸術の貴重な宝が展示されています。 

薛智偉氏は、このJCC設立により、在台ユダヤ人に家のような場所を提供したいと願っています。また、台湾のユダヤ文化のために力を注ぐとともに、全世界のユダヤ人にこの台湾という美しい島の価値を見てもらいたいと希望しています。

(写真は薛智偉猶太社区中心提供)