文化部(文化省)は11日、福岡県北九州市と協力して行う滞在制作事業で、同市に派遣する漫画家2人を選出したと発表した。2人は来月7日から1カ月間滞在し、創作活動を行う。
派遣されるのは公募で選出された柚子さんとPeter Mannさん。柚子さんは京都精華大で漫画を学び、台湾の漫画賞「ゴールデン・コミック・アワード」(金漫奨)にノミネートされた経験がある。一方、Peter Mannさんは元映像制作会社勤務。近年、漫画を描き始め、日本のアーティストとコラボレーションした作品などを発表している。
2人は現地で生活しながら漫画を描く他、北九州市を題材にした絵を5点制作し市に寄贈する。北九州市漫画ミュージアムでの交流イベントへの参加なども予定されている。
漫画での地域おこしに力を入れている北九州市。同部とは金漫奨受賞者の北九州国際漫画祭への参加などで交流していた。同部が日本の自治体と協力して滞在制作事業を行うのは初めてだという。
同部は、選出された漫画家にはそれぞれ個性があるとし、台湾と日本の漫画交流における新たな一ページになるはずだとの考えを示した。