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国家文化芸術基金会と台湾文化センター、台湾芸術家の「ヨコハマトリエンナーレ2020」参加支援で連携

  • 日付:2020-04-15
国家文化芸術基金会と台湾文化センター、台湾芸術家の「ヨコハマトリエンナーレ2020」参加支援で連携

横浜市で7月に開幕予定の国際芸術祭「ヨコハマトリエンナーレ2020」に台湾の芸術家3人が出品します。3人は同展のアーティスティック・ディレクターによって選出されました。3人は異なる背景や特色を持ち、それぞれの作品を通じた台湾のソフトパワーの発信が期待されます。

同芸術祭のアーティスティック・ディレクターを務めるアーティスト集団、ラクス・メディア・コレクティヴのメンバーは昨年、国家文化芸術基金会主催のイベントに参加するために台湾を訪問し、イベント終了後に同会の支援を受けて台湾の複数の芸術家のアトリエを訪問していました。同基金会は台湾の文化、芸術の振興を図る組織で、台湾と世界の芸術を結ぶプラットフォーム「ARTWAVE」を立ち上げ、さまざまなイベントを開催しています。

同基金会は同芸術祭に助成、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターはアーティスト支援を行い、台湾の芸術家の作品制作や渡航にかかる費用を支援するとともに、展覧会参加に関する手続きなどをサポートしています。

同芸術祭に出品する台湾の芸術家は、台北を拠点に活動するジョイス・ホー(何采柔)さん、台湾原住民(先住民)パイワン族の血を引くアリュアーイ・プリダン(武玉玲)さん、伝統儀式や葬儀用の紙細工製造を家業とする一家出身のジャン・シュウ・ジャン(張徐展)さんの3人です。

ホーさんは日常に小さな変化を加えることで、社会への問題提起を行ってきました。同芸術祭には、ロッキングチェアのような脚を付けた柵が並ぶ「バランシング・アクトⅢ」を出品します。柵は本来、人々を統制したり守ったりする役割を果たしますが、これに揺れる脚を付けることで不安定さを演出しています。

アリュアーイ・プリダンさんは、パイワン族の伝統衣装から着想を得た作品を多く制作しています。同展では海外初の発表となる作品を出品します。

ジャンさんは、時代とともに衰退していく紙細工製造業に象徴される社会を作品に反映させてきました。同展では新作の映像インスタレーションを発表します。

› https://www.yokohamatriennale.jp/2020