優れた台湾映画を表彰する「第22回台北映画奨」授賞式が7月11日、台北市の中山堂で開かれました。今年は長編51本、ドキュメンタリー49本、短編187本、アニメーション44本の計331本の応募があり、最高賞のグランプリ(百万首奨)にはスリラー映画「返校」が選ばれました。返校は6冠を制し、最多受賞となりました。
返校は、国民党独裁政権による白色テロが行われていた1962年を時代背景に、夜中の学校を舞台として人々の自由への渇望を描き出した作品です。昨年秋に公開され、興行収入約2億6000万台湾元(約9億5000万円)の大ヒットを記録しました。
返校が受賞したのは、グランプリ、長編劇映画賞、主演女優賞、美術賞、視覚効果賞、音響効果賞です。
グランプリは、部門を問わず、全ノミネート作品の中で特に優れた作品に贈られます。今回は計29作品が各賞にノミネートされていました。