文化部(文化省)所管の独立行政法人、文化内容策進院(文策院)は台湾の映像配信大手、キャッチプレイ(CATCHPLAY)と共同で、映像製作会社「スクリーンワークス」(影響原創影視)を設立しました。両者が7月29日、記者会見を開き、発表しました。文策院の丁暁菁董事長(会長)はキャッチプレイとの連携について、国際市場で培ってきた同社の既存のルートを通じ、台湾の作品を「逆輸出」できるようになると期待を示しました。
キャッチプレイによれば、新会社には文策院が運用管理する国家発展基金と共同で出資しました。新会社はすでに複数の映像コンテンツの開発に乗り出しており、昨年放送されてヒットした台湾ドラマ「俗女養成記」の新シーズンなど、一部は年内に撮影開始する予定だとしています。「俗女養成記2」は中華テレビ(華視)と共同で製作されます。2022年から毎年、80~100時間の台湾オリジナル作品を製作することを目指すとしています。
キャッチプレイは2007年の設立以来、海外のコンテンツを台湾市場に配給する事業を行っており、2014年からは中華圏やハリウッドの映画作品への投資も開始しました。昨年には台湾ドラマ「悪との距離」(我們与悪的距離)の版権を買い、国産ドラマの分野にも手を広げました。同社の楊麗貞執行長(CEO)は、今度は同社が国際市場で培ってきた経験を生かし、台湾の良質な作品を世界に発信する時だと述べ、意欲を示しました。