中部・台中市の旧台中駅を再利用した文化施設「台中駅鉄道文化園区」で6月9日、鉄道の歴史や文化を伝える特別展「台中・駅難忘」が始まりました。日本製客車など旧型車両が展示されている他、1940年代の切符売り場が再現されました。会場には開幕以来、懐かしさを求める多くの鉄道ファンが訪れています。
開幕日の9日は台湾の「鉄道節」(鉄道の日)に当たります。展示されている旧型車両は、1966年に当時の花形特急「光華号」として台湾鉄路管理局(台鉄)が導入した東急車両製の「DR2700型気動車」や西部幹線の電化で78年に登場した「EMU100型電車」などです。
この他、専門誌「鉄道情報」の編集長が撮影した写真の展示や、厚紙で作られた切符「硬券」に使われた活版印刷の実演・印刷体験なども行われています。
特別展は7月24日まで開かれます。台鉄資産開発センターの劉睿紘副総経理は、展示を通じ、鉄道文化をさらに知ってもらいたいとしています。
(写真は台中駅鉄道文化園区提供)