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文化部長「全台湾人共通の歴史に」=2・28事件 来年で70年

  • 日付:2016-12-05
文化部長「全台湾人共通の歴史に」=2・28事件 来年で70年

戦後の台湾で国民党政権が市民などを弾圧した「2・28事件」は来年で70年になります。鄭麗君・文化部長(文化相)は12月3日、台湾歴史博物館(台南市)で行われた2・28事件に関する特別展の開幕式で、事件は被害者やその家族だけでなく、全ての台湾人にとって共通の歴史にするべきだと自身の考えを示しました。



2・28事件は1947年、市民による抗議活動を国民党政権が武力で弾圧した事件です。多数の死者が出たほか、その後の白色テロにもつながりました。台湾では毎年2月28日は平和記念日とされています。今回の特別展では、当時の文献や写真など350点が展示されています。



鄭氏はあいさつの中で、毎年2月28日は記念日というだけでなく、様々な方法で事件に向き合い、記述し、理解していくべきだと強調しました。さらに「我々は(やるべきことを)まだ十分にできていない」として、来年は何ができていないか、何を努力すべきか考える必要があると述べました。



特別展は来年5月21日まで開催されます。