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台湾初の本格政治ドラマ、撮影スタート 民主化の歩み描く

  • 日付:2019-03-16
台湾初の本格政治ドラマ、撮影スタート 民主化の歩み描く

台湾の民主化を描くドラマ「国際橋牌社」(アイランド・ネーション)が315日にクランクインしました。台湾で政治をテーマにしたドラマが制作されるのは初めてとなります。台北市内で15日行われた記者会見に出席した鄭麗君文化部長(文化相)は、中国で共産党政権の逆鱗(げきりん)に触れた一部のドラマが放送中止となったことを念頭に、「ここ(台湾)では自由に政治ドラマを撮影できる。放送禁止になることはない」と胸を張り、「国際社会に台湾の民主化について知ってもらえれば」と海外展開にも意欲を示しました。

 

ドラマでは、第一線で政界の動きを目の当たりにする総統の警護官や新聞記者など6人の愛憎劇を通し、戒厳令解除後の台湾がたどってきた民主化の歩みをひも解きます。登場人物は全てフィクションです。8シーズン構成の予定で、シーズン1(全10話)は戒厳令が解かれて間もない1990年から、初めて実施された台北市長の直接選挙で野党(当時)民進党所属の市長が誕生した1994年までが舞台となります。

 

同作をめぐっては、出演俳優が中国において活動を制限される可能性が指摘されています。これについて、李登輝役を演じる楊烈さんは、「中国で仕事をする予定はなく、その懸念はない」とした上で、俳優として役をきちんと演じ切れれば「心に恥じるところはない」と毅然とした口調で語りました。

 

作品は米動画配信サービス大手ネットフリックスで年末に配信される予定です。