炭鉱で働きながら労働者やその暮らしを描いた「炭鉱画家」として知られる故・洪瑞麟の生誕110年を記念する特別展が9月28日、北部・新北市内の文化部(文化省)庁舎で始まりました。
日本統治時代の1912年に台北で生まれ、帝国美術学校(現・武蔵野美術大学)を卒業。38年に台湾に戻ってから30年余り、北部・瑞芳の炭鉱で働き、数多くの作品を残しました。晩年は米国で暮らし、96年に死去しました。遺族は洪の作品を文化部に寄贈しています。
洪の生誕から今年で110年を迎えました。これを受け、中部・台中市の国立台湾美術館でも5月から8月にかけて特別展が催されていました。文化部では洪のスケッチや油絵31点の複製を来年2月19日まで展示します。