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台湾漫画基地

  • 日付:2020-03-30
台湾漫画基地

文化部(文化省)は台湾の漫画産業育成のため、国内の漫画家の創作や交流、展示販売スペースとして、また、漫画ファンのための新たな場所として、台北駅や台北地下街のアニメショップエリアから近い場所に、国内初となる漫画基地を設立しました。「台湾漫画基地」は2018年に運営を始め、2019年に正式オープンとなりました。

「台湾漫画基地」の1~3階は、台湾オリジナル漫画の展示販売スペースや漫画をテーマとした展示エリア、多目的ホールなどの公共スペースとなっており、台湾の漫画展示、新作発表会、著名人による講演といったイベントに活用されます。4階には漫画家のための専用スペースが設けられており、創作やアシスタント養成に利用されます。また、最上階には漫画家が休憩や交流できるサロンが設置されています。

漫画基地では定期的に、シナリオや音楽、短編アニメなどのオリジナルコンテストを開催しています。また、文化部のさまざまなコンテンツ産業振興計画に合わせて、異分野マッチングやワークショップを開催。台湾の漫画家に、安心して創作できる環境や法的サポート、漫画の創作能力向上のためのサービスを提供し、台湾の漫画産業の発展を促進します。このほか、文化部は、「漫画助成金」を設立し、将来を見据えたインフラ建設計画である「前瞻基礎建設計画」のACG(アニメ、漫画、ゲーム)産業特別予算を通して、漫画家に健全な産業チェーンと最適な創作環境を提供します。

国内の漫画家は次のように話しています。「以前の台湾の漫画家は、遊牧民のようで、落ち着かなかった。漫画基地は広くはないが、存在意義は実際のスペースよりも大きく、国産漫画を販売する専門スペースがあるほか、漫画家がこの基地で創作することを歓迎しており、漫画を創作する者にとっては、とても助けになり、自信になる。今後、この基地での海外の漫画家との交流機会が大変期待される」

文化部は、漫画基地が「台湾漫画の家」となり、台湾漫画界の創作パワーをより充実成長させること、また、台湾漫画の世界に向けた最初のショーウインドーとして、海外の人に台湾漫画の歴史と活力を知ってもらうこと、そして、台湾漫画のブランドとしての魅力を高めることを期待しています。

台湾漫画基地は台北市華陰街36号及び38号の2棟続きの建物です。

 https://tcb.culture.tw/about-tcb/?lang=ja