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創造的民俗画家-曽郁文

  • 日付:2019-04-12
創造的民俗画家-曽郁文

創造的民俗画家、曽郁文の芸術作品は、台湾の美しさを捉えるだけでなく、民俗文物に対して失われつつある思いにもあふれています。曽郁文は、西洋文化が中心となっている流れの中で、「本土芸術」の本質的価値を模索しようと、台湾の生活のさまざまなことを、感情や根拠をもとに研究創作し、海外に広めています。


1954年、台湾南部・台南生まれの曽郁文は、台湾の人文生活や伝統的な祭り「廟会」、民俗行事、舞台といった民俗芸術を抽象的な造形として表現することを得意としています。曽郁文は、自分を農夫に例え、作品創作は、懸命に台湾の土地を耕すことだと考えています。


学生時代、伝統的な中国画を中心に学んだ曽郁文。当時の教師は宣紙に作品を描いていましたが、曽郁文は、宣紙では、自身が表現したい重厚感と荒々しさが実現できないと感じていました。そこで、お祈りの際に使う金紙にたどりつき、これを素材に選択。他人が使ったことのない材料で、シャーマンの文字のような画風や台湾の伝統的な神像を描くことが、曽郁文の表現の特色です。


曽郁文の絵画スタイルは、伝統と現代が同居し、東洋の水墨画と西洋の油絵を融合した技法を用いるのが特徴です。低彩度の水墨で主役を表現し、油絵で大きく背景を描き、東洋の線と西洋の色彩が織りなす強烈なコントラストを作り出すことで、東洋の民俗文化の奥深い境地を鮮明に表現します。


「台湾色彩-曽郁文日本東京展」が2018年に開催され、曽郁文の代表的な作品13点が展示されました。曽郁文は、廟会や祝祭、神像といった民俗文化をテーマとした作品を得意としており、その作品は、東洋と西洋の絵画技法の精髄を融合したもので、伝統的な枠組みを超えて、台湾文化の特徴を色濃く表現しています。曽郁文は、2020年の東京五輪の時期、六本木の国立新美術館で展覧会を開くと明らかにしており、台湾の民俗文化を再び、日本の皆さんに紹介する予定です。


曽郁文は、「芸術家は自分の故郷でエネルギーを養うべきで、こうして咲かせた花が最も美しい」と述べています。この信念の下、曽郁文は、描くことで、台湾民俗の美を世界に広めようとしています。