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独ライプチヒで2024マンガ・コミコン開催、台湾の漫画がファンシフルな魅力放つ

  • 日付:2024-03-20
独ライプチヒで2024マンガ・コミコン開催、台湾の漫画がファンシフルな魅力放つ

2024マンガ・コミコンがドイツ・ライプチヒで3月21日から開催。文化部(文化省)の海外拠点の一つである駐ドイツ代表処文化組は今年も、台湾の出版社や漫画、アニメ関連の業界団体である社団法人中華動漫出版同業協進会と協力し、「COLORFUL TAIWAN CULTURE & FANCIFUL TAIWAN COMICS」をテーマとして台湾ブースを設置しました。周見信さんの「来自清水的孩子(邦題:台湾の少年)」と艾莉柚さんの「猫妖傳」を中心に展示したほか、中華動漫出版同業協進会が主催する台湾のオリジナル作品を対象としたコンペティション「原創IP風雲榜(Best IP Award)」の受賞作を紹介し、多彩な台湾の文化クリエーティブをアピールしました。

 

「来自清水的孩子」は台東大学児童文学研究所所長の游珮芸さんと絵本作家の周見信さんが共同で制作。スイスのBaobab Books出版社がドイツ語訳版を出しています。この作品は、政治的迫害を受けた蔡焜霖さんの伝記漫画で、フランス語訳版はフランスの「エミール・ギメ アジア文学賞(Prix Émile Guimet de littérature asiatique)」を受賞しました。

 

また、艾莉柚さんの「猫妖傳」は台湾の第13回ゴールデン・コミック賞(金漫奨)の「年度漫画賞」を受賞しています。幼い頃から運のない主人公の男子が、ひょんなことから逃げている猫の妖怪に出会い、そこから運命を変えていく冒険の旅が始まる物語。台湾の道教と庶民信仰のエッセンスがテーマとなっているファンタジーで、読者を引き付けます。