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台湾語映画の名作をデジタル修復、東京で特集上映 謝駐日代表「意義大きい」

  • 日付:2021-10-03
台湾語映画の名作をデジタル修復、東京で特集上映 謝駐日代表「意義大きい」

「よみがえる台湾語映画の世界」と題したイベントが10月2日に東京都内で始まり、アテネ・フランセ文化センターで同日、デジタル修復された台湾語映画の名作「チマキ売り」(焼肉粽)の記念上映と国際シンポジウムが開かれました。15日から17日にかけては国立映画アーカイブで台湾語映画6本が上映されます。謝長廷駐日代表(大使に相当)は国際シンポジウムにビデオメッセージを寄せ、台湾語映画が初めて日本で特集という形で上映されるのは、映画史において重大な意義を持つと喜びました。

閩南語から派生し、台湾独自の発達を遂げた台湾語。台湾語映画は1955年から81年にかけて多く製作され、庶民に広く親しまれました。イベントは台北駐日経済文化代表処台湾文化センターが主催。台湾映画のデジタル修復を進めている台湾映画・メディア文化センター(国家電影及視聴文化中心)などが協力しました。

台湾映画・メディア文化センターの王君琦執行長はビデオメッセージで、初期の台湾語映画は日本の映画をまねすることから始まったと紹介。今回上映される作品の監督のうち、シン・チー(辛奇)監督とリン・トゥアンチウ(林摶秋)監督の2人は日本での留学経験を持つと言及し、今回のシンポジウムを起点として台日の観客の興味を喚起し、より多くの研究者が過去の台日の映画を探るようになればと願いました。

特集上映される作品は、「モーレツ花嫁 気弱な婿さん」(三八新娘憨子婿)、「地獄から来た花嫁」(地獄新娘)、「夫の秘密」(丈夫的秘密)、「五月十三日 悲しき夜」(五月十三傷心夜)、「危険な青春」(危険的青春)、「第6の容疑者」(六個嫌疑犯)の6本です。いずれも1960年代に制作されました。日本語字幕付きで上映されます。