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サンディエゴ・コミコン2023 台湾の漫画家が招かれて講座

  • 日付:2023-09-07
サンディエゴ・コミコン2023 台湾の漫画家が招かれて講座

米国最大のアニメ・コミックイベント「サンディエゴ・コミコン・インターナショナル」が7月20日~23日、サンディエゴ・コンベンションセンターで開催されました。文化部(文化省)駐ロサンゼルス台北経済文化弁事処台湾書院と、台湾の出版社や漫画、アニメ関連の業界団体である社団法人中華動漫出版同業協進会が共同で、台湾パビリオンを出展。T-COMICSをテーマとして、台湾の著名な漫画家である常勝氏と凱子包氏を常駐アーティストとして招きました。

 

常勝氏は漫画創作のキャリアが約20年。作品は台湾内外で賞を受賞したり、出版されたりするなど高く評価され、「奥徳曼OLDMAN(オールドマン)」は外務省主催の日本国際漫画賞で入賞、「隠蔵関卡THL(隠しステージ)」は京都国際漫画賞の台湾部門で大賞を受賞しています。また、ルーブル美術館のバンド・デシネ(BD)プロジェクト「BD Louvre」に参加し、台湾の漫画家7人がそれぞれ、ルーブル美術館をテーマにした創作集「羅浮7夢:台湾漫画家的奇幻之旅」を共同制作しています。常勝氏はオフィシャル講座で創作テクニックを紹介。また、ロサンゼルスの100年以上の歴史を持つ独立系書店「Vroman’s Bookstore」で初めてサイン会も開きました。

 

一方、イラストレーターで漫画家でもある凱子包氏は、水彩画スタイルを得意とし、ファンタジーや女性をテーマとした作品を描いています。「祈願之郷」が新北市の漫画コンテストで「優選」に選ばれたほか、「魔女」が京都国際漫画賞で入選、「正義(The Justice)」は日本国際漫画賞で入賞しています。今回のオフィシャル講座では「正義」を紹介し、台湾の近年の映画・テレビやアニメ作品が、社会的テーマと結び付いている流れについてディスカッションしました。