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台湾ドラマ「聴海湧」、欧州最大の祭典でノミネート

  • 日付:2024-04-16
台湾ドラマ「聴海湧」、欧州最大の祭典でノミネート

欧州最大のドラマ祭「Series Mania」が先ごろ、フランス・リールで開催されました。今回のSeries Maniaでは、台湾の公共テレビの新作歴史ドラマ「聴海湧(邦題:波の音色)」がInternational Panorama部門にノミネートされました。アジア作品としては唯一のノミネートで、台湾のドラマとしては初の快挙です。

 

この作品は、第2次大戦時の「台湾籍捕虜監視員」が北ボルネオに送られ、日本軍に協力してオーストラリア人捕虜を見張っていた時に起こったことを描いたものです。劇中では、台湾出身の捕虜監視員が冷血な虐殺に巻き込まれ、戦争犯罪人として訴えられます。

 

孫介珩監督は、このドラマにより、台湾の歴史の複雑さを理解してほしいと述べています。台湾社会は多様な要素で成り立っており、簡略化してしまえばさらなる衝突が起きるだけだとし、「自身の複雑さを理解すれば、より多くの包摂と理解が得られる」と指摘。「こうした物語を欧州で上映すると、観客は完全に理解し、さらには興味深いとも感じてくれる。歴史と地域の距離は全く問題ではなく、人間性は国境と文化を超える」と語っています。

 

このドラマ全5話は今年7~9月期に台湾で放送予定です。