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【講座】シャマン・ラポガンさん「大海浮夢」日本語訳版発表会

  • 日付:2018-01-20
【講座】シャマン・ラポガンさん「大海浮夢」日本語訳版発表会

離島・蘭嶼出身で台湾原住民(先住民)タオ族の作家、シャマン・ラポガンさんが1月20日、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター(東京都)で講演会を行いました。自身の長編小説「大海浮夢(大海に生きる夢)」は昨年日本語訳版が出版されたことについて、「われわれの部族や私自身、そして家族にとっても非常に光栄なことだ」と喜びを示しました。

タオ族は台湾先住民のうち、唯一漁業などで生活する海洋民族です。作品では、シャマンさんの海での体験や蘭嶼での家族との生活が描かれました。シャマンさんは自身を海洋文学作家と位置づけ、自身の作品について「われわれの部族の海洋文学であり、日常生活についての海洋文学だ」と語りました。 

一方、シャマンさんは伝統文化の侵略や伝承の阻害に対する危機感も覚えています。伝統的な漁業が衰退していることに触れながら、作品が台湾や日本の異なる世代の子供たちに読んでもらえることは非常にありがたいことだと話しました。 


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台湾の海洋文学作家、シャマン・ラポガン(右端)は1月20日、自身の作品「大海浮夢(大海に生きる夢)」が日本語に翻訳されたことについて「われわれの部族や私自身、そして家族にとっても非常に光栄なことだ」と述べました。


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台湾の海洋文学作家、シャマン・ラポガンの作品「大海浮夢(大海に生きる夢)」が日本語に翻訳され、日本で出版されました。


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台湾の海洋文学作家、シャマン・ラポガンは1月20日、自身の作品「大海浮夢(大海に生きる夢)」の日本出版に伴い、東京の台湾文化センターで行われた発表会に出席、サイン会を行いました。