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台湾文化路徑鉄道篇、東京で開幕 日本の来場者が台湾の鉄道の美しい風景を称賛

  • 日付:2020-06-11
台湾文化路徑鉄道篇、東京で開幕 日本の来場者が台湾の鉄道の美しい風景を称賛

台湾の鉄道写真などを紹介する「台湾文化路径(カルチャールート)鉄道篇」が6月10日、東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで開幕しました。台湾の鉄道専門誌「鉄道情報」の古庭維編集長ら10人が撮影した写真計85点のほか、厚い紙でできた乗車券「硬券」などの文物を展示し、台湾の鉄道文化の魅力を紹介しています。

「台湾カルチャールート」とは、文化部(文化省)が台湾の文化的な特色を生かし、ストーリー性を持った「文化の道」を作り出そうと推進しているプロジェクトです。同展では鉄道にスポットを当て、台湾鉄道(台鉄)、台湾高速鉄道(台鉄、新幹線)、メトロ(MRT)のほか、糖業鉄道や森林鉄道、鉱業鉄道も取り上げ台湾の鉄道の魅力を伝えます。

キュレーターを務めた陳威臣さんは、台湾の鉄道は東洋と西洋の鉄道文化が融合されていると話します。日本の要素が残っているだけでなく、欧米の車両も導入されている点が日本の鉄道文化とは異なると指摘したほか、縁起が良いとされている硬券が多くあると紹介しました。一例として、台鉄の永康―保安間(いずれも台南市)の切符は「永保安康」の文字が印刷されることから、安全や健康祈願のお守り代わりとして親しまれていることを挙げました。同展ではこれらの切符についても解説を交えて紹介されています。

当初は出展写真家によるトークショーが予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止になりました。その代わりとして、台湾の美しい鉄道風景と写真家によるメッセージを収録した映像作品「迷・鉄道」が制作されました。手掛けたのは出展者の1人でもある映像作家の黄威勝さんです。近年では姿を消しつつある硬券の製造過程を記録した映像と合わせて会場で上映されます。2本の映像はインターネットで公開されており、日本の視聴者からは「台湾に行きたくなった」とのコメントが寄せられました。

同センターでの展示は8月31日まで。東京・日本橋の「誠品生活日本橋」でも展示が行われ、7月31日まで開かれます。

また、新型コロナの影響で来場できない人にも楽しんでもらおうと、展覧会の内容をダイジェストで届けるオンライン展示が台湾文化センターの公式サイトで公開されています。

› https://jp.taiwan.culture.tw/News_Content.aspx?n=365&s=6302 

› https://jp.taiwan.culture.tw/News_Content.aspx?n=365&s=6299