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彰化に残る日本統治時代の建物、再活用へ 修復工事着工

  • 日付:2016-10-10
彰化に残る日本統治時代の建物、再活用へ 修復工事着工

彰化県彰化市内で10月11日、日本統治時代に建設され、かつては飲食店や病院として使用されていた建物の修復工事が始まりました。市は一部を観光案内所として再活用し、周辺観光の拠点にする計画を進めています。


同建物には日本統治時代、飲食店が入居しており、台湾文学の父といわれる作家の頼和や台湾人初の医学博士、杜聡明などが来店していたとされています。戦後の1971年からは彰化鉄道医院などに使われていましたが、近年は借り手がつかず、荒廃が進んでいました。


一時は建物を取り壊し、跡地を駐車場にする計画が持ち上がっていましたが、地元の専門家などにより保存活動が推進され、後に県の古跡に登録されました。さらに、文化部(文化省)から補助金を受けるなどし、修復が決まりました。


修復にかかる費用は4800万台湾元(約1億5700万円)で、工事完了後は県の文化局が管理を担当し、権利者に貸し出すとしています。