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日本統治時代の文学作品「新聞配達夫」が80年以上の時を超え映画化

  • 日付:2015-03-26
日本統治時代の文学作品「新聞配達夫」が80年以上の時を超え映画化

日本統治時代の1932年に台湾作家、楊逵(ようき)が発表した日本語文学作品「新聞配達夫」がこのたび、文化部が企画した映像プロジェクト「閲読時光」に合わせ、「送報[イ夫]」のタイトルで映画化されました。25日には記者会見が行われ、鄭文堂監督や出演した日本人俳優の大西由希也さんと井出直樹さんが作品をP Rしました。


大西さんは「この作品に参加できたのは嬉しい」と語り、撮影前には楊逵を知らなかったという井出さんは「撮影をきっかけに知れたのは良かった」と同作へ参加した喜びをにじませました。


同プロジェクトでは「新聞配達夫」を含む台湾の小説10作品が映像化され、今月29日から台湾のテレビで順次公開されます。文化部の洪孟啓部長は、文学と映像を組み合わせることで、読書への興味を引き出せればと製作のねらいを語り、「素晴らしい作品を多くの人に見てほしい」とアピールしました。


また、チェン・ヨウチェ(鄭有傑)監督は「文学は文化の中で最も重要」だとした上で、台湾小説を原作とした作品を「また撮りたい」とシリーズ続編の製作を熱望しました。一部の作品は4月10日から開催の映画祭「金馬奇幻影展」での上映も決まっています。


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