メインのコンテンツブロックにジャンプします

マオリ族少年少女が台湾でルーツ探し 台湾先住民との共通点を再認識

  • 日付:2018-09-04
マオリ族少年少女が台湾でルーツ探し 台湾先住民との共通点を再認識

ニュージーランドの先住民、マオリ族の一行18人が8月下旬、台湾の東部や南部を訪れ、先住民集落や台湾史前文化博物館(台東市)に足を運びました。同部族は台湾をルーツと見なしており、今回の訪台はルーツ探しを目的としたものです。29日に訪れた史前文化博物館では、台湾先住民に関する展示を参観し、互いの共通点を改めて認識していました。


近年の研究では、オーストロネシア(南島)語族は台湾で発祥し、東はイースター島、西はマダガスカル島、南はニュージーランドまで拡散したとされています。訪問団のメンバーには、ニュージーランド北島に住むナティ・マヌ(Ngati Manu)部族の青少年10人らが含まれます。


博物館で特に一行の興味を引いたのは、先住民の入れ墨文化を紹介するエリアです。マオリ族には女性はあご、男性は顔などに入れ墨をする文化があり、全ての図案は台湾と同じように、それぞれ異なる意義を持つといいます。一行は釣り針や手斧、武器などをモチーフにしたヒスイのネックレスを身に着けており、これと酷似した形の文物が陳列されていることにも驚きを示していました。


少年少女らは、興味深げにガイドの解説に耳を傾け、自身のルーツを推測していました。15歳の少年は、背が高く顔の彫りが深い外見や装身具の類似性などから「自分のルーツはアミ族だと思う」と語りました。一方、15歳の少女は「自分は背丈が低く肌色が濃いので、パイワン族の血筋だと思う」と話し、南部・屏東県でパイワン族の人々と交流するのを楽しみにしているとほほえみました。