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日本統治時代の邸宅を修繕、かつての面影取り戻す 高雄

  • 日付:2018-10-16
日本統治時代の邸宅を修繕、かつての面影取り戻す 高雄

南部・高雄市は現在、文化部(文化省)と共同で、築47年以上の家屋を対象とした保存プロジェクトを実施しています。このほど、日本統治時代に建てられ、その後リフォームされていた邸宅の修繕工事が終わり、約30年ぶりに当時の面影を取り戻しました。

 

この邸宅は、「哈瑪星」(ハマシン)エリアに位置する2階建て家屋です。このエリアは日本統治時代に造成された埋立地で、当時は市の中心部として栄えました。邸宅は青果の輸出で成功を収めた地元の名士、楊天送氏が建てたもので、建物の正面上部には楊(ヨウ)の「ヨ」の文字をあしらった屋号が付けられています。現在も楊氏一族が暮らしていますが、1980年代に行われた改装工事で外壁などに二丁掛けタイルが貼られ、本来の姿が覆い隠されてしまっていました。

 

今回、旧宅保存プロジェクトから出された補助金により修繕工事が行われ、外壁や正面の柱を覆っていたタイルが、職人の手作業で1枚ずつ丁寧にはがされました。

 

同市政府都市発展局の王啓川局長は、裏路地にひっそりと建つ古い家屋は街の変遷を見守ってきた値段のつけようがない宝だとし、プロジェクトの参加者が増えることに期待を寄せています。