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台湾フォービズムの父・張万伝 生誕110周年記念展

  • 日付:2019-07-20
台湾フォービズムの父・張万伝 生誕110周年記念展

台湾フォービズムの父・張万伝 生誕110周年記念展 台湾の過去100年の美術史に立ち会う


「台湾フォービズム(野獣派)の父」とされる画家の故・張万伝氏の生誕110周年を記念する展覧会が7月20日、台北市の国父紀念館で開幕しました。同展では262点が展示され、うち168点が初公開となります。8月20日まで。


フォービズムとは、鮮やかな色彩と大胆な筆遣いが特徴的な20世紀初頭の絵画運動です。張氏は1909(明治42)年、北部・淡水生まれ。1930(昭和5)年前後に日本に渡り、川端画学校や本郷洋画研究所などで学びました。エコール・ド・パリ(パリ派)やフォービズム、表現主義などの影響を受け、2003年に死去するまでに人物画や風景画などさまざまな作品を残しました。張氏は魚を好んで描いたため、同展では魚に関する作品も多数紹介されています。今回初公開された作品の多くは、張氏の家族が家の中で飾っていたものだといいます。


20日の開幕式に出席した鄭麗君文化部長(文化相)は、文化部が台湾芸術史の再構築に取り組んでいることに言及し、今後も美術館の進化などを図り、台湾の芸術史をより多くの人々に知ってもらいたいとの考えを示しました。