メインのコンテンツブロックにジャンプします

台中で特別展 「歴史現場の再創造計画」の成果を紹介

  • 日付:2019-12-13
台中で特別展 「歴史現場の再創造計画」の成果を紹介

文化部(文化省)が主導する「歴史現場の再創造計画」の成果をアピールする特別展が12月13日、中部・台中市で始まりました。地元の歴史を再現する各地のプロジェクト、計30案件が紹介されており、台湾の多元的な側面がうかがえます。同部は、台湾の過去を理解し、この土地をめぐる感動的な思い出を改めて探ろうと来訪を呼び掛けています。

歴史現場の再創造計画は、文化財の保存や歴史に新たな文化的意義を与える目的で2016年に打ち出されました。同展はこの計画の一環として開催されました。これまでは37項目の計画が承認されており、投入された予算は60億台湾元(約220億円)に上ります。計画には各省庁や地方自治体、学術界、文化・歴史に関わる民間団体など官民一体となって取り組んでいます。同日の開会式に出席した鄭麗君文化部長(文化相)は歴史の主体は市民であり、同計画が市民運動として発展できるよう期待を寄せました。

視覚や嗅覚、聴覚、触覚など、6つの感覚をテーマとする同展。北部・桃園市の旧空軍基地の再活用を紹介する展示エリアでは、飛行機が通過していく音が耳に入ります。温泉で知られる台北市・北投の生活環境体験コーナーでは、硫黄の匂いが嗅げる道具などが展示されます。それぞれの地域の特色に合わせた情景がよみがえっており、来場者によりいっそう同地の歴史的背景や意義を理解してもらえます。

特別展は2020年12月15日までで月曜日と旧暦の大晦日にあたる同1月24日は休館となります。