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現代芸術家の塩田千春さんが訪台 入国書類の性別欄に驚き=台北で個展開幕

  • 日付:2021-05-01
現代芸術家の塩田千春さんが訪台 入国書類の性別欄に驚き=台北で個展開幕

ベルリンを拠点に活動する日本人現代芸術家、塩田千春さんの個展「塩田千春展 : 魂がふるえる」が5月1日、台北市立美術館で開幕しました。開催を前に訪台した塩田さんは4月30日、台北市で開かれた記者会見に出席し、台湾の入国書類の性別欄に男性と女性だけでなく「その他」の選択肢があったことに驚いたエピソードを明かし、自分らしく生きられる社会だと感じたと台湾への印象を語りました。

個展では、大型インスタレーションや立体作品、パフォーマンス映像など、25年にわたる活動を網羅する作品100点余りが展示されています。2019年に東京で開かれた大規模展覧会の巡回展として開催されました。

塩田さんは台湾が入国者に義務付けている2週間の在宅検疫措置を考慮し、余裕を持って訪台しました。4月下旬には検疫期間を終え、会場の配置確認などを行うなど入念な準備を進めていました。

記者会見では、世界には決まった枠の中で生きられない人が多く存在し、「自分もその中の一人」とした上で、自身の作品には、そのような気持ちが託されていると紹介しました。

同展は8月29日まで開かれます。