メインのコンテンツブロックにジャンプします

台湾ドラマ「斯卡羅」を撮影 台南市の撮影基地、日本時代の繁華街を再現へ

  • 日付:2021-08-18
台湾ドラマ「斯卡羅」を撮影 台南市の撮影基地、日本時代の繁華街を再現へ

台湾で8月に放送が始まった歴史ドラマ「斯卡羅」(SEQALU:Formosa 1867)は南部・台南市塩水区の撮影所「岸内糖廠影視基地」で一部の撮影が行われました。同基地は時代劇の撮影施設として位置付けられ、第1期計画のオープンセット「清代の漢民族の市街地」がすでに供用開始されているほか、2つ目のセットとして「日本時代の栄町」が年末に完成する予定です。市は今後4年で11億1000万台湾元(約43億6000万円)の予算を勝ち取り、同基地の整備充実を目指すとしています。同基地には8月17日、蘇貞昌行政院長(首相)が視察に訪れました。

同基地は中央政府と地方政府が共同で手掛けた初の映像基地です。市は2018年、文化部(文化省)から獲得した1億2000万元(約4億7200万円)と市の予算1億2000万元の計2億4000万元(約9億4400万円)を投じ、長年放置されていた岸内製糖工場を野外型ロケ施設として整備しました。敷地面積は約10ヘクタール。第1期計画で完成した漢民族の市街地のセットでは、明や清の時代の台南の街並みが再現されました。製糖工場の事務所は修繕され、オフィスやメイク室、衣装部屋、出演者控室などとして利用できるよう整えられました。

市文化局によれば、漢民族の市街地のセットは「斯卡羅」の撮影後、台湾の各テレビ局に相次いで使用されているといいます。

市は今年、9000万元(約3億5400万円)の予算を獲得し、2つ目のセットの拡張とソフト・ハード面の整備に乗り出します。同基地を優良な撮影施設として作り上げ、国内の映像作品の革新や多様な作品の創出を後押ししたいとしています。

(台南市政府提供)