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台湾現代アーティストの魅力を紹介 オンラインでトークイベント

  • 日付:2021-09-01
台湾現代アーティストの魅力を紹介 オンラインでトークイベント

台湾の現代美術シーンを日本に紹介するオンラインイベントが8月30日、美術専門誌「美術手帖」と台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの共催で開かれました。台湾の芸術家、涂維政さんと芸術家集団、ハウ・フア・ランジーゴン(豪華朗機工)のメンバー陳志建さん、日本で芸術祭ディレクターを務める北川フラムさんが登壇し、芸術活動や作品の魅力について紹介しました。


涂さんは考古学的想像力と現代生活を融合させた作品を手掛けるアーティストです。石川県で9月から開催される「奥能登国際芸術祭2020+」に参加し、体長10メートルにおよぶクジラの骨が出土した考古遺跡をモチーフにした「クジラ伝説遺跡」を出品します。


新型コロナウイルスの影響で現地に行くことはかなわなかったという涂さん。展示作業は主に日本側の職員やボランティアが進めることになりました。涂さんは、これによって日本人の効率の良さや正確さ、完璧を追求する態度を目の当たりにしたと語り、良い経験ができたと話しました。


豪華朗機工は新潟県で開催中の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に参加しています。越後妻有では、現地の子供たちに鳥が飛んでいる姿の絵を描いてもらい、アニメーションを制作しました。同映画祭のディレクターである北川さんは、豪華朗機工が台湾で、子供たちが描いた絵を巨大なアートにするというプロジェクトを行っていることに興味を抱き、妻有でもできないかと考えたと明かしました。


北川さんは、奥能登国際芸術祭2020+のディレクターも務めています。芸術祭をやり始めたときから、さまざまな台湾のアーティストに関わってもらってきたと話す北川さん。その中で、台湾がアーティストを大切にしていることを感じたと語り、積極的に紹介や発信に力を注いでいるからこそ、さまざまな協力が実現してきたと謝意を示しました。


オンラインイベントの映像はユーチューブ(https://youtu.be/tQ_gsoWTFzs)で公開されています。