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人権博物館が開催する特別展、台湾文化センターで開幕 海外初

  • 日付:2021-09-16
人権博物館が開催する特別展、台湾文化センターで開幕 海外初

国家人権博物館(新北市)などによる特別展「私たちのくらしと人権」が9月15日、東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで始まりました。人権の意味や台湾における人権実現の歴史、現代の国際社会が直面する人権問題について紹介し、理解を促すことを目的として開かれます。11月15日まで。

人権博物館が海外で特別展を行うのは初めてです。台湾文化センターや日本台湾修学旅行支援研究者ネットワーク(SNET台湾)と共同で開催しました。権威主義による統治から民主化への過程を振り返るほか、白色テロで犠牲になった高一生(ウォグ・ヤタウユガナ)や王耀勳らが日本語で書いた遺書などが展示されています。蔡焜霖など白色テロ被害者のインタビュー映像も上映されます。

開幕式が国際民主主義デーの15日、現地で行われ、謝長廷駐日代表(大使に相当)はあいさつで、台湾の人権や民主主義のために尽力した日本人をはじめとする海外の人々に感謝を示しました。また、人権と自由は空から降ってくるものではなく、つらい闘争を経てようやく勝ち取れるものだと指摘し、民主化運動に携わった自身の経験を振り返りました。

同センターは展示を通じ、台湾とアジアの国々が民主主義と自由を求めた歴史と現状を日本の人に伝えるとともに、暮らしの中の人権問題について考えてもらいたいとしています。