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台湾若手監督らの多彩な短編映画祭、台北・台中で開催

  • 日付:2014-08-05
台湾若手監督らの多彩な短編映画祭、台北・台中で開催

世界各国の新進気鋭の映像作家たちが手がけた自主制作映画37作品を上映する台湾ミニシネマの祭典「2014青春・未來影展(映像祭)」が7月から9月にかけて台北と台中を中心に開催されています。上映される作品は短編ながらも力強い表現力と多彩な内容で、その一部は先月京都やマカオで開催された映像イベントでも好評を博しました。



映像祭は先月19日に台北、1日には台中で開幕記者会見が行われました。台中では台中市政府新聞局の石静文局長、グループ「未來電影日」の王政揚さん、林イ倫さんのほか、映像作家の洪馬克さんらが出席し、京都精華大学教授の相内啓司さんによる講演以外に、ミニシネマ「替生」、広島を拠点に活躍する映像ディレクターの小田祥吾さんが今回の映像祭のため特別制作した映画祭PRビデオも上映されました。(イ=王へんに韋)



相内さんが代表を務める自主制作映画グループでは先月19日~21日に京都で「Video Party Kyoto 2014」を開催し、海外では唯一台湾の「青春・未來影展」から出展されたドキュメンタリーの「官将首」、フィクションの「迷失莉莉」(Miss Lily)、「替生」(Replace)のほかアニメーション3作品が反響を呼びました。



「官将首」(易勁佐監督)は、新荘地区(新北市)の道教の廟に伝わり、年に一度行われる独特の伝統行事を追った作品です。「迷失莉莉」(路之遠監督)では行方がわからなくなった孫娘の記憶を追い求める老婦人の姿を、「替生」(洪馬克監督)では事故で亡くなった妻の心臓を移植した女性に会う男の揺れる心情を描いた作品です。



「2014青春・未來影展」のメイン会場は台北当代芸術館(9月14日まで)と台中・金典緑園道(8月29日まで)で、上映会のほか制作者らによるトークイベントなどが予定されています。