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高雄映画祭10月19日開幕 オープニング作は台湾アクション映画

  • 日付:2018-09-06
高雄映画祭10月19日開幕 オープニング作は台湾アクション映画

1019日に始まる「2018高雄映画祭」(高雄電影節)のオープニング作品に、ウー・カンレン(呉慷仁)やリン・ジャーシー(林哲熹)らが主演する台湾アクション映画「狂徒」、クロージング作品には、高雄を主な舞台に、台湾、中国、香港の両岸三地の政治問題に切り込む「自由行」が選ばれました。


「狂徒」は、カンレン演じる銀行強盗がジャーシー扮する落ちぶれたスポーツ選手と手を組み、命知らずの大きな悪事を働くという物語です。「敵でもあり、仲間でもある」という関係が、人の奥底にある暗い秘密をあぶり出していきます。アクション作品を数々手掛けてきた新鋭監督のホン・ズーシュエン(洪子○、○=火へんに亘)がメガホンを取りました。


「自由行」は香港に逃れている中国出身の監督、イン・リャン(応亮)が自身の経験を下地に、台湾の制作陣と共同で完成させた作品です。映画製作により中国政府から処罰され、故郷に戻れないでいる女性監督が、がんの母親と会う場所として高雄を選び、母親が参加する厳しい監視の下で行われる団体旅行に合わせる形で一家団らんの楽しさを味わうというストーリーになっています。台湾は同作の主な舞台となるだけではなく、「自由」の象徴としても描かれます。


イン監督によれば、物語の内容が原因でキャスティングは難航したといいます。監督の母親役は現役で活躍する多くの女優に断られた末に、かつてタッグを組んだことのあるナイ・アン(耐安)に決まったそうです。


2018高雄映画祭」は114日まで開かれます。