メインのコンテンツブロックにジャンプします

2019年国際博物館会議京都大会 台湾の多元的な文化のパワーを示す

  • 日付:2019-09-07
2019年国際博物館会議京都大会 台湾の多元的な文化のパワーを示す

海外の博物館との連携や学術交流を目指す台湾の非営利団体「中華民国博物館学会」が、京都市で開催された国際博物館会議(ICOM)世界大会のプログラム「ミュージアム・フェア」(9月2~4日)に台湾パビリオンを出展し、台湾の博物館による人権などの社会問題や環境への取り組みの成果をアピールしました。


8月30日に台北市内で行われた記者会見に出席した蕭宗煌理事長によれば、今回の台湾からの参加者は100人以上、発表した論文も60編を超え、参加人数、発表論文数ともに過去最多を記録しました。例年の参加者は30人前後、発表論文は10編程度だったといいます。展示の企画を担当した国立台湾博物館(台北市)の洪世佑館長は、台湾から出展するブースは近年最多だと述べ、台湾の博物館の発展と多元性の表れだと喜びを示しました。


台湾パビリオンでは「博物之島」(Taiwan:A Living Museum)をテーマに、「持続可能な環境」「人権と正義」「包摂的な社会と多元的な文化」「共同体や市民の社会参画」に焦点を当てた展示が行われました。


台湾パビリオンのほかに、国立故宮博物院(台北市)が出展したブースでは8K映像やVR(仮想現実)、AR(拡張現実)技術を活用した展示が行われ、中華文化の粋を来場者に紹介しました。


ICOMは世界の博物館関係者が加入する国際的非政府組織(NGO)です。世界大会は3年に1度開かれており、日本での開催は初めてとなりました。25回目となる今年は、世界141の国・地域から3000人を超す博物館の専門家が集いました。9月1日から7日までの期間中、基調講演や全体会合、パネルディスカッションなども行われました。