メインのコンテンツブロックにジャンプします

シアターコモンズ'20 「芸術と仮想性」フォーラムをオンライン開催

  • 日付:2020-03-07
シアターコモンズ'20 「芸術と仮想性」フォーラムをオンライン開催

新型コロナウイルスの感染拡大により、日本でさまざまなイベントが延期や中止となる中、空軍総司令部(空総)の跡地を活用した文化施設「空総台湾当代文化実験場(C-LAB)」の音楽スペース「C-LAB音響実験室(サウンドラボ)」ディレクターの林経堯(リン・ジンヤォウ)が当初、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの招きにより、東京都港区で開催される「シアターコモンズ'20」の一連のイベントであるコモンズ・フォーラム「芸術と仮想性」に登壇予定でした。しかし、新型肺炎の感染リスク管理のため、訪日を中止し、7日夜、台湾からオンラインで参加し、日本の皆さんとリアルタイムで対話しました。フォーラムは無観客でのオンライン配信の形で実施されました。

文化部(文化省)の駐日機関である台湾文化センターは、現地の芸術機関やネットワークコミュニティとの連携、協力を深めるため、2017年から、東京都港区役所やゲーテ・インスティトゥート東京、アンスティチュ・フランセ日本、オランダ王国大使館、NPO法人芸術公社とともに「シアターコモンズ」プロジェクトを展開。一連の演劇イベントやテーマ講座、朗読劇、ワークショップなどの企画を通して、また、台湾のアーティストを招いて参加してもらうことで、今後の創作交流と分野を超えたコラボレーションなど多方面での協力チャンスを開拓しています。

今回のフォーラム「芸術と仮想性」では、林経堯のほか、フランスや日本のキュレーター、アーティストらが登壇し、約84人がオンラインで同時に視聴。林経堯はフォーラムで、C-LABサウンドラボが、フランス国立音響音楽研究所(IRCAM)と協力協定を結び、2019年に第1回音響芸術祭「Diversonics」を共同開催して、サウンドスケープやバーチャルリアリティ(VR)、没入型オーディオ技術と融合した一連の作品を通して、テクノロジーが舞台芸術に介在して、新たに生み出されるものや応用を示し、今までの双方向性と鑑賞を超えた体験を提供したことを紹介しました。

台湾文化センターの王淑芳主任は、次のように述べています。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日本ではこのところ、多くのイベントが中止や延期になっており、現地の芸術文化産業やエコロジーが大きな打撃を受けています。我が国のVR技術は発展し、応用も十分進んでおり、近年は産官学による文化的要素と連携した創作や生産で成果を上げています。今回のフォーラムでは、オンライン配信方式が採用され、感染拡大による影響を低減しつつ、イベント参加による効果を維持しました。これは、デジタル技術と連携して、文化への参加と活用を強化するという文化部の政策ビジョンの実行です。今後、台日双方のテクノロジーアートにおける交流、協力のプラットフォームを築き続け、5G時代の全く新しい視野と想像を広げていきます。


› https://theatercommons.tokyo/program/commons_forum_3/