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台湾人漫画家、日本国際漫画賞で最優秀賞「仕事で日本と関わりたい」

  • 日付:2021-02-26
台湾人漫画家、日本国際漫画賞で最優秀賞「仕事で日本と関わりたい」

外務省が主催する「第14回日本国際漫画賞」の授賞式が2月25日、オンラインで開かれ、台湾人漫画家、韋蘺若明さんが葬儀屋の世界を通して主人公の成長を描いた「送葬協奏曲(Funeral director)」で最高賞の最優秀賞を受賞しました。韋蘺若明さんは「審査員に高く評価されてとてもうれしい」と喜び、仕事で日本と関わるチャンスが持てるよう、今後も面白い物語を生み出していきたいと抱負を語りました。

台湾人が同賞で最優秀賞を獲得したのは初めてとなります。式典後、中央社の電話取材に応じた韋蘺若明さんは、国民性や文化の違いから、同作があまり理解されないのではないかと思っていたと明かし、予想外の結果になったと驚きを示しました。自分が伝えたいことを、台湾の読者よりも日本の読者の方が理解してくれたのではと分析し、新型コロナウイルスの影響で訪日できなかったことはとても残念だとしつつ、いつか日本に招かれ、交流できる日が来ることを願ってがんばりたいと語りました。

同賞は漫画文化を通じた国際交流を目的として2007年に創設されました。今年は61カ国・地域から、過去最多となる383作品の応募がありました。台湾からは阮光民さんの「歩道橋の魔術師漫画版(阮光民巻)」が優秀賞に輝いたほか、LGBTなど性的少数者をテーマにしたD.S.さんの「百花百色」も入賞を果たしました。