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台北で「二・二八事件」関連書籍の発表会 発生から69年

  • 日付:2016-02-29
台北で「二・二八事件」関連書籍の発表会 発生から69年

戦後間 もない1947年、国民党政権が市民を武力で弾圧した「二・二八事件」から28日で69年を迎えました。中央研究院台湾史研究所などは、関連図書4冊を出 版し、27日に台北市内で発表会を開催しました。1987年の戒厳令解除までタブーとされていた事件の真相に迫っています。



出 版されたのは、▽公開・出版済みの関連資料をまとめた「二二八事件文献目録解題」▽事件で命を落とした報道関係者と遺族に光を当てた「二二八記者劫」▽事 件当時、衝突の収拾に奔走するも、当局に逮捕されそのまま帰らぬ人となった政治家で新聞社社長の王添灯氏の生涯を追った「王添灯記念輯」▽情報機関「保密 局」の台湾支部から南京本部に送られた事件についての報告書などを収録した「保密局台湾站二二八史料彙編(二)」の計4冊です。



発表会に出席した姚嘉文・元民進党主席は、再発防止のため、事件をよく知った上で忘れまいとする心構えが必要だとの考えを示しました。



<二・ 二八事件> ヤミたばこ密売への取り締まりを発端とする台湾全土規模の対国民党政権抗議行動とそれに対する武力弾圧。死者は1万8000人~2万8000人に上るとさ れます。事件から半世紀近く経過した1995年、当時の李登輝総統は中華民国政府を代表し、初めて正式に謝罪しました。