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バナナ繊維機織りの工芸保持者・Ibayさん逝去 文化部が総統褒揚令伝達

  • 日付:2019-02-11
バナナ繊維機織りの工芸保持者・Ibayさん逝去 文化部が総統褒揚令伝達

東部・花蓮県の伝統芸術に登録されているバナナ繊維を使った機織りの技術保持者で、1月下旬に死去した台湾原住民(先住民)カバラン族のIbay(潘烏吉)さんの葬儀が2月11日午前、県内で営まれ、文化部の蕭宗煌政務次長をはじめ、関係省庁や行政の幹部らが参列しました。Ibayさんには総統褒揚令(褒状)が授与され、遺族を代表してIbayさんの長男の陳春財さんが蕭次長から受け取りました。


バナナ繊維の機織りは同県豊浜郷に住むカバラン族に伝わる伝統工芸です。県文化局によると、同工芸は台湾原住民の中でもカバラン族特有のものだといいます。バナナ繊維は、物資が不足した際にサイザルアサの代用品として広まったとみられています。


同局の資料によると、県は2015年に同工芸を県の文化資産に登録しました。保持者として6人の女性が認定されていますが、Ibayさんを含め2人が死去し、存命は4人になっています。


Ibayさんは1月24日早朝、老衰のため死去しました。