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駐日代表処に芸術の息吹 「台湾の近代画家と新世代アーティスト」展を開催

  • 日付:2018-06-08
駐日代表処に芸術の息吹 「台湾の近代画家と新世代アーティスト」展を開催

謝長廷・駐日代表(前列中央)、林曼麗・国家文化芸術基金会理事長(前右4)、木原稔・衆議院議員/日華議員懇談会事務局長(前左4)、石井章・参議院議員/日華議員懇談会副会長(前左3)、谷崎泰明・日本台湾交流協会理事長(前左2)、金美齢・元総統府国策顧問(前左1)、台湾近代画家の郭柏川、李梅樹、顔水龍、李石樵の親族、台湾新世代アーティストの孫培懋(後列左3)、許聖泓(後左2)、林書楷(後左1)

 

駐日代表所は2018年5月20日、謝長廷・駐日代表公邸で、「台湾・美TAIWAN―台湾の近代画家と新世代アーティスト」展の開幕式を行いました。この作品展は、今年5月から来年5月までの期間、台湾第一世代として、日本で西洋画の研鑽を積んだ4人の近代画家の作品:郭柏川「老房子風景(三峡)/古い家の風景(三峡)」(1953年)、李梅樹「清渓浣衣/清流での浣衣」(1981年)、顔水龍「蘭嶼斜陽/蘭嶼の斜陽」(1988年)、李石樵「碧潭/碧潭」(1981年)と、台湾新世代アーティストである林書楷、許聖泓、孫培懋の3人の一連の作品を展示。異なる世代の芸術家が、誠実で心揺さぶる台湾の美しい風景を表現しています。

 

この作品展は、国家文化芸術基金会の林曼麗・理事長が企画したもので、開幕式には、日華議員懇談会の副会長である石井章・参議院議員や、同事務局長の木原稔・衆議院議員、松原仁・衆議院議員、日本台湾交流協会の谷崎泰明・理事長といった来賓が出席。近代画家・顔水龍の親族として金美齢氏と福田葉子氏、郭柏川の娘である郭為美氏、李梅樹の息子の李景光氏と李景文氏も来場し、作品展開催を祝いました。また、新世代アーティストの林書楷、許聖泓、孫培懋の三氏、さらには、日台の芸術界や華僑界、政界から約100人が出席しました。

 

謝長廷・駐日代表は挨拶で、台湾の優れた芸術作品紹介と、台日交流の促進は、かねて駐日代表処の重要な任務の一つだとし、今回の林曼麗・理事長による丹念な企画、作品の貸し出しを快く承諾した近代画家の親族、新世代アーティストの各位に、感謝の意を述べました。また、今後、駐日代表処に用事やイベントで訪問する日本の各界の来賓には、これら作品を鑑賞し、台湾の濃密な人情味を感じていただければと期待を寄せています。

 

また、林曼麗・理事長は、今回展示している近代画家の作品は1950年代から1980年代にかけてのものであり、1980年代はちょうど、今回参加している新世代アーティストが生まれた時期だと指摘。これは、異なる世代の芸術家の間で、台湾の美における一種の伝承を象徴しているとし、近代画家の努力から、新世代アーティストの前衛へ、芸術の軸を通した、時を超えた対話だと説明しています。


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国家文化芸術基金会の林曼麗・理事長が来賓に展示作品を紹介


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李石樵の作品「碧潭」を解説する林董事長