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張仁久・駐日副代表、「台湾フィルハーモニック室内楽コンサート」東京公演に出席

  • 日付:2020-01-22
©NSO

台湾フィルハーモニック(国家交響楽団、NSO)が1月21日、東京・渋谷のハクジュホールで室内楽コンサートを開催しました。大変な盛況で、NSOと日本のクラシック界との深い友好関係を示すように、昨年のNSOの東京公演を鑑賞した観客が多く訪れ、台北駐日経済文化代表処の張仁久副代表が出席したほか、日本の演奏家が多数鑑賞に訪れて、賛辞を贈りました。

国家表演芸術中心(ナショナル・パフォーミングアーツ・センター)の管轄下にあるNSOが今回、日本で開催した室内楽コンサートは、台湾文化部(文化省)による「2020台日文化交流事業」活動の一環です。

21日夜に開催された室内楽コンサートでは、台湾の新進気鋭の作曲家である張玹さんによる客家の伝統音楽と文化をベースとして作曲された作品「捻土」が世界初演奏。「捻土」は、台湾の行政院客家委員会とNSOの協力で進められた、音楽で客家文化を知るためのプロジェクト「以楽会客」の作品の一つで、客家の「八音」という伝統音楽に着想を得たものです。NSOからは、コンサートマスター代理を務めるバイオリン奏者の鄧皓敦さん、ビオラ奏者の陳猶白さん、副首席チェロ奏者の連亦先さん、首席クラリネット奏者の朱玫玲さん、また、ソロ奏者として活躍するバイオリン奏者の林品任さん、チェロ奏者の范雅志さん、ピアノ奏者の王佩瑤さん、日本からは、ビオラ奏者の大山平一郎さん、バイオリン奏者の大塚百合菜さんが出演しました。

NSOの郭玟岑エグゼクティブディレクターは、室内楽を演奏する音楽家の間には親近感があるとして、台日の演奏家が意見交換することで、交流が深まるとの考えから、室内楽コンサートの開催に至ったと説明。NSOの今後の日本公演で、台日の音楽交流がさらに広がることを望むとしています。

日本の著名なバイオリン奏者の成田達輝さんは「捻土」を鑑賞し、「自身でも現代音楽はよく演奏しますが、今回、台湾の若手作曲家による現代音楽作品を鑑賞する機会を得て、豊かなエネルギーを感じました」と興奮気味に述べており、NSOの今後の日本公演にも期待を寄せました。